ヨーロッパでは28カ国が欧州連合(EU)に加盟し、社会の様々な分野での統合が進んでいます。出入国手続については、ほとんどのEU加盟国で審査が簡略化されております。

1.シェンゲン協定

シェンゲン協定とは、加盟国間の出入国審査を簡略化する協定です。加盟国間の移動において旅券審査、税関審査はありません。
シェンゲン協定加盟国への渡航には、10年以内に発行された旅券が必要で、日本国籍の方は短期滞在目的の場合、査証不要です。
ただし、条件は国により異なるため、観光目的以外はその都度確認が必要です。

シェンゲン協定加盟国(2016年3月現在:26カ国)

アイスランド・イタリア・エストニア・オーストリア・オランダ・ギリシャ・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・チェコ・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・ハンガリー・フィンランド・フランス・ベルギー・ポーランド・ポルトガル・マルタ・ラトビア・リトアニア・ルクセンブルク・リヒテンシュタイン

入国カードの有無

シェンゲン協定加盟国加盟の国々を移動する場合、入国カードは不要です。例えば、イタリアからスペインに入国する場合、スペインの入国カードは不要です。

ただし、イタリアから英国に行く場合、英国はシェンゲン協定に加盟していないため、英国の入国カードが必要です。

英国で乗り継ぎアイルランドに行く場合

両国はシェンゲン加盟国ではありませんが共通旅行区域という取り決めを結んでいるため、独自の入国審査となっております。まず英国での乗り継ぎ時に英国入国審査があり、英国の入国カードを提出します。その後、アイルランド入国時にも入国審査がありますが、アイルランド入国カードは不要です。

日本国籍の方の滞在可能日数(2013年10月18日より変更)

180日間に最大90日の滞在が可能です。(すべての加盟国での滞在日数の合計が最大90日以内であること。過去の渡航歴も確認する。 )
なお、オーストリア、ポーランドは別途条件があります。

オーストリアに滞在する場合

日本との二国間の査証免除取極が優先され、6ヵ月未満の滞在が可能です。

ポーランドに滞在する場合

日本との二国間の査証免除取極が優先され、1回の滞在につき90日以内の短期滞在が可能です。

日本国籍以外の方

シェンゲン協定加盟国への渡航には、10年以内に発行された旅券が必要です。

シェンゲン協定加盟国の査証が必要な場合、シェンゲン査証を取得します。
シェンゲン査証の申請要領(査証の有効期間、滞在可能日数、必要書類等)は申請する国の大使館(領事館)により異なります。
複数の加盟国に滞在する場合、最も長く滞在する国(滞在日数が同じ場合は最初に滞在する国)の大使館(領事館)で申請します。ただし、通過を伴う等の理由で査証申請をする国が定まらない場合、滞在(通過)する国の大使館(領事館)に日程表を持参し、事前に確認する必要があります。
入国を伴わない通過目的でも、国籍や条件によって査証が必要な場合があります。
なお、シェンゲン協定加盟国を連続2回以上通過する場合は必ず査証が必要です。

  • シェンゲン査証を取得後、日程が変更した場合はシェンゲン査証を取得した大使館(領事館)に問合せる。
  • 再入国許可書のみの所持者は滞在するすべての加盟国に、査証申請および入国(滞在)が可能か確認する。

2.ヨーロッパ各国の免税手続

免税手続

免税手続は、出国時の税関で対象商品(未使用状態・包装されたままの状態)、免税書類、旅券、搭乗券(航空券)、領収書(必要な場合のみ)等を提示して、免税書類に税関のスタンプを受ける必要があります。スタンプを受け、必要事項を記入した免税書類を空港の専用カウンターに提出または専用ポストに投函すると、指定した方法(現金、クレジットカードへの振込み等)で税金が払い戻されます。

EU加盟国内で購入した品物の免税手続は、非加盟国に向けて出国する最後のEU加盟国の税関で一度に行うこともできます。ただし、最後のEU加盟国の空港が混雑する場合や、最後の空港を乗り継ぎで利用し、乗り継ぎ時間が短い場合は、免税手続きを行う時間がないことがあるので、各国で手続きする方が望ましいです。スイスなどのEU非加盟国ではそれらの国を出国する際に免税手続きを行う必要があります。

EU加盟国(2016年3月現在、28カ国)

ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、英国